天の川
連休と新月の重なる14日は天の川撮影の絶好のチャンス
せっかくのお盆休み、しかも今年は新月が重なるということで、天の川を撮影するチャンスです。妻にお願いをして、一晩だけ自由な時間をもらい、奈良県の曽爾高原へ出かけました。
天体撮影はほとんど経験がなかったのですが、下記の本がかなり役に立ちました。
高原到着は午後11時頃。すでにアマチュアカメラマンと思われる人たちが数名、機材をセットしている様子。さっそくIphoneのアプリStar Walkで星の位置を確認し、機材セット。所有するレンズの中で最も明るいEF35mm F1.4Lをセット。このレンズ、おそらくは物撮りが最も得意なんだろうけど、星景写真用と言われるレンズを手に入れるまではがんばって使おうと思う。
できた写真はこちら。ほとんど初めての経験だったけれど、それなりに写って満足。ちなみにLightroomで補正はしてあります。
今回の経験で大事だと思ったこと
- 撮影ポイントなど環境面の精査
- 天の川の位置や月齢などの条件の事前調査
- 適切な機材の準備
1 人工光が少なく、なおかつ安全面な撮影ポイントを探す
人工光が少ないということは、それだけ人里離れているということでもあります。野生動物、特にイノシシやクマなどにはできるだけ遭遇したくありません。また、不適切な行為をするような人たちが集っているような場所は避けたいです。ネットで、星景写真にふさわしい場所をしっかりと事前調査しておくことが大切です。
2 天の川の位置や月齢、何よりも雲の状態などの条件をきちんと事前調査しておく
せっかく時間をつくって訪れても、気象状況や被写体の状況が適切でなければ、撮影は不可能です。下記サイト等で雲の状況をつかんでおきましょう。
3 適切な機材
できるだけF値の小さいレンズ、できれば2.8以下が素人には扱いやすいと思います。ただし、広角で。それから三脚、レリーズは必須です。星・月・夜空の撮影術 (玄光社MOOK)では、下記のように記載されていました。
- 絞りF2.8
- ISO 1600
- シャッター速度30秒
その他クロスフィルターや赤道儀なども、可能であれば準備しましょう。私は今後の購入希望リストに入れてあります。
私は、星景写真について、というか一眼レフそのものについてかなりの素人ですが、それでも楽しめました。日頃の仕事のストレスや喧噪から解放され、自分だけの時間、宇宙空間に思いをはせ、シャッターを切るという行為は至福の時間でした。しかも、周囲には同じことに価値を見いだして集っている見ず知らずの人々がいるという不思議な安心感があり、「仕事をがんばってきてよかった」と思えた瞬間でした。もしこのブログを読まれた方が、少しでも興味を持ってもらえればうれしいです。